ごめんね

2004年8月22日
夕暮れが少しだけ早くなりました。昼間暑くても、夕方になるとカラっと涼しくなります。もう、夏も終わりを迎えていますね。

今日は新宿の家で一人でぼけーっとしてました。24時間TVみたり。最近、日記を更新してなくて、何を書こうかと考えたりしました。
「Splashライブ来てくれてありがとう!」「Saya.の夏休み」「友達の墓参り」うーん。言いたいことはたくさん。

んでね、今日は引っかかってみたのよ。ネタのためにも。新宿駅で「手相見せてください!」ってヤツにw。東京一人暮らし3年目。普段だたら絶対シカとするんだけど。ふと、誰かと話したくなって。見てくれたのは、かわいらしい若い女の人でした。
まずアタシの手を見て、「意思のしっかりした方ですね」と。なにやら手相がくっきり、はっきりしてるらしい。それからいわれたのが、「ずっと一人で頑張ってきたんですね」。あと、はっきり見えるのが「海外流出線」と「気苦労線」wらしい。
海外流出線がある人は複数の故郷、ふるさとを持つらしい。日本と海外だったり。新宿と鎌倉だったり。そして気苦労線が生命線にかかってる人は、小さいころから気苦労が絶えなかったそうなw。やたら「頑張って生きてきたんですね」と同情された。
彼女は人の手相をみるのが「おもしろい」と言った。一見オタクっぽい、どこか占い好きな小学生を思わせる無邪気な顔で彼女は続けた。

『リーダーシップをとって、人を引っ張って「頑張ろう!」って周りを引き付けるタイプで、弱音を吐けない人』

手相というヤツは、3ヶ月周期くらいで変わっていくものらしい。そして、突然、『ハッ!』という顔をしてこう言いました。
「めずらしい線を見つけてしまいました・・・」と。
それは・・・転換線
なんと、今のアタシにはホントにめずらしい「転換線」が出ていると言うではありませんか。彼女は転換線が出ている人に初めて会ったといいました。これはマサに運命の、人生の変わり時だ、と。これから運をよくするも、悪くするも今にかかっているのだ、ど。今あなたの人生は大きな曲がり角を迎えている、と。
転換線が出ると、これからの環境や出会いが変わってくるそうです。いいほうに変わればいいが、悪いほうに変わったら最低らしいです。今まで、人との出会い、&ラッキーな運のみによってここまで来たアタシには一大事です。
で、ちょっと話を聞いてみたら、親身になって「一度、運勢鑑定士にみてもらうコトをお勧めします」と。「私の先生も鑑定士なんですが、とても時間をかけてゆっくり話をしてくれます」と。「とても忙しい先生なんですが、今から行きませんか」と。

おやおや。

とうとう本性を出しやがったな。

「この『転換線』は2,3時間で消えてしまうコトもあるんです。私達が出会ったことによって、あなたが私の先生に見てもらうチャンスができた。あなたの人生が転換するんです。さぁ、今すぐ行きましょう!」みたいなコトになってきました。

手相は3ヶ月周期で変わるらしいです。

そん中に2、3時間で変わる線(しかも運命を変える線)があってたまるかよ!!へそで茶を沸かしてしまいました。

面白くなったので今度はアタシが彼女の面相占いをしてあげました。じっくりと顔を見て、目を合わせて、軽くガン飛ばしながら

「あー・・・おかわいそうに・・・。」と。

今度は反撃に出ました。「ずっと、本当の友達がいなかったんですね」「あなたの強さは神様が見ててくれます」とか「今が最高だと思わなくてはいけません」とか、どっかの宗教で聞いたような言葉を並べてみました。この時のポイントは、決して目をそらさないこと。相手が目をそらしても、じっと見つめながら言うのです。「私には分かります、あなたの辛さが・・・。」と。

これで彼女はどこぞの生命鑑定士よりも、Saya.を信じます。Saya.勝ちました。

ここ、新宿にはたくさんの、色んな人間がいます。みんな必死で生きています。でも、早くもアタシには狭くなります。もっと外の世界が見たい。ここより広い世界に行きたい。見たい。
ここは、たかが東京の新宿です。
もっと世界の真ん中に生きたい。もっと刺激を受けたい。
それは今しか出来ないことだと思うんです。

Saya.ニューヨークに行く!!!

ゴメンね、ヒグさん。
一年前に「もう歌いたくない」って泣いたコトも覚えてる。それで店のシンガーを辞めた。自分のために。自分の好きな歌を歌うために。
そして今、また同じこと繰り返してる。
ここにいたらダメだと思う。
アタシはまだまだ遠くに行ける。今、そう思うの。ごめんね。

でも約束するから。以下3つ!

なんやかんやで、「ニューヨーク行きたい!」って言っても金がないのよ。だからCDのこり300枚売って、その金で旅立つ!
30万の足しになりますからね。そのためには路上ライブもなんでもやります。20歳の誕生日にギター抱えてコマ劇場の前で歌ったように、今ならなんでもできる気がします。500枚のCD、残り300枚、売り切ってみせます。

二つ目。
応援してくれる人、仲間を裏切らない。
アタシが今でも音楽やってるのは、ただならぬみんなの思いです。一人だったら、とっくに辞めてた。

三つ目。
絶対大きくなって帰ってくるから。
ゴメンなさい、英語も話せないあたしですけど、誰も知ってる人のいない土地で、それでも音楽の力とか、奏でたい音とか、まだやれるなって思いたい。思えるように、初めて歌ったステージと同じ感動をしたい。音楽で伝えたい。最近は全然曲を書きたいと思えない。これを超えなきゃ、もう書けないです。

新しい刺激とか、「アタシの心地よい音楽、幸せにする言葉」とか。きっとまだまだあるはず。

ごめんね、ヒグさん。PILAVACHAPがこれからって時に、どうしてアタシはこう風船なんだろう。でも絶対帰ってくるし、帰ってくる場所があるから行きたいと思うんだよ。
決して後ろ向きな気持ちから出たものじゃなくて、もっと広い世界を知りたいよ。それも世界のトップを見て見たいよ。
世界の頂点を知って、あきらめるもあり、続けるもあり。どっちにしても今私達が見ている世界じゃ、判断できないよ。私達の世界は狭すぎる。小さいよ。もし例え誰より熱い気持ち持っていても、それは小さな世界、日本だったり、地域限定だったり。頂点を見て、それでもまだアタシは音楽をやりたいと思うのか。誰かに感動を伝えられるのか。人の勇気になれるのか。この声で一人でも守れるのか。

アタシはまだまだ行けるよ。
あんたはどうなの?それでおしまい?
アタシを信じてください。
絶対もっと強くなるから。
どこまでも連れて行くから。

そんな夕暮れ。
去年、たくさんの死を受けてどんぞこだったアタシより、胸を張って生きたいよ。同じこと繰り返しても詮無いでしょ。

だってアタシまだ22歳だもん!!

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